真夏の屋外イベントでも臭い抑制に成功の実績、トイレ内には暖房機器も


このたびの令和6年能登半島地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。被災地の皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
太陽光発電、仮設トイレ関連事業を展開するインプルーブエナジー株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社⾧:尾張 伸行)は、1月10日(水)、石川県珠洲市「珠洲市立三崎中学校」に、感染予防型仮設トイレ(特別仕様)を3台設置したのを皮切りに、1月31日(水)時点で、計53台の感染予防型仮設トイレを被災地域に無償貸与いたしました。
■災害時用トイレの備蓄率は22.2% 仮設トイレの使用を控えた結果の健康被害も

一般社団法人日本トイレ協会のアンケート調査(災害時用トイレの備蓄に関する調査報告書:2023年8月)によると、災害用トイレの備蓄率は22.2%と低く、多くの方が公的機関からの援助を期待していることがわかります。しかし、実際のところ、仮設トイレが避難所に届くまでは、平均で3日間の時間を要すると言われており、道路の陥没や土砂災害などによっては、それ以上の時間を要する場合もあります。
また、災害時のトイレをめぐる問題は、仮設トイレの臭いや衛生問題、プライバシーの問題など数多くあることから、トイレを極力使わない選択をする人が多くなります。その結果、水分摂取を控えることで脱水状態になりエコノミークラス症候群等の発症リスクが高くなってしまう可能性や、不衛生な環境が感染症の温床にもなってしまい、最悪の場合、災害関連死を招く可能性もあります。
今回の被災地でもトイレをめぐる問題の声は多く、未だ災害発生時のトイレに関する環境の整備が不十分であることがわかります。
■最高気温38.6度の真夏の屋外イベントでも導入 臭い抑制の効果に驚きの声


本ユニットを取り付けた仮設トイレは、昨年8月、大阪府泉南市のSENNAN LONG PARKで開催された「MUSIC CIRCUS’23」や「泉州夢花火」など、最高気温で38.6℃を記録した真夏の屋外イベントでも設置の実績があり、特に「真夏の仮設トイレ内で全くと言っていいほど臭いが気にならなかった」という驚きの声が多くあがり、企業からのお問い合わせも続々いただいております。
また、先日の1月26日(金)~1月28日(日)にて福岡県で開催されたアイススケートリンクショー「氷上の贅沢体験を福岡で~BIS F24~THE BEGINNING OF THE ICE SHOW」では本ユニットを取り付けた、感染予防型仮設トイレを10台設置し、イベント終了後は被災地へと輸送され、現在、被災地で活用されています。

■独自の技術で臭いの抑制に成功 トイレ内で暖房機器の使用も気にならない 既存の仮設トイレにも取り付け可能 被災地で“使えるトイレ”を実現
今回の能登半島地震の報道を受け、『道徳的資本主義の追求』を社是に掲げる親会社であるインプルーブ株式会社の理念を当社も継承し、被災地の方へ何か支援ができないかと思い、この度、被災地域へ感染予防ユニットを取り付けた仮設トイレや、臭いがしないからこそ置けるトイレ内の暖房器具などを無償で貸与及び設置を行いました。
震災で心身ともに疲れている被災者の方々に少しでも心を癒してもらえればと内装をヒノキで覆い、室内にヒノキの香りが立ち込める自動水洗機能や温水洗浄便座を搭載した特別仕様の仮設トイレを、最初の設置場所である珠洲市立三崎中学校にて1月10日(水)に3台設置。それを皮切りに、現在までに計53台の既存の仮設トイレに感染予防ユニット取り付けた仮設トイレを追加で輸送・設置いたしました。また、稼働開始日の翌日には、気が休まらない避難所生活を過ごされているにも関わらず、利用者の方から「迅速な対応により快適なトイレをありがとうございました。お蔭様で快適に過ごすことが出来てみんな喜んでいます。」とお電話や問い合わせフォームより喜びの声をいただき、実際に作業に取り組む仲間たちと共に更に当活動への力をもらえています。
当社は、今後も屋外イベントだけに限らず、建設現場や一次産業の現場、災害時など仮設トイレを必要としている場所への展開し、仮設トイレを取り巻く問題解決を目指し、この事業を通して社会に貢献していきたいと考えております。
最後に、まだまだ不安の日々が続いておりますが、被災地域で過ごされている皆様のご無事と、一日も早い復旧を心からお祈りいたします。
【設置場所】 25カ所、53台(※2024年1月31日時点)
珠洲市立三崎中学校、珠洲市子育て支援センター、珠洲市立みさき小学校、七尾市立石崎小学校、輪島市社会福祉協議会、珠洲市自然休養村センター、珠洲市立大谷小中学校 他