私たちは、令和6年1月能登半島地震への感染予防型仮設トイレの支援を通じて、トイレ事情をはじめとする、被災地の現状を見てきました。
その中で、有事の際も日常時と生活環境ができる限りシームレスな状態であることが望ましいと考え、特に、トイレ事情については新たな対策が可能であると試行錯誤を繰り返してきました。
その結果、今回の常設型スイッチング防災用無臭トイレが誕生しました。
自治体の指定避難所などへ導入することにより、有事の際でもそのまま水洗式トイレが使用できます。
画期的なスイッチング機能
指定避難所など公的な機関のトイレをスイッチング防災仕様に変更します。
【平常時】
①給水用バルブ・②止水用バルブ・③下水管バルブを開放することにより、通常の水洗トイレとして使用できます。
【災害時】
②止水バルブ③下水管バルブを閉めることにより、内部の水タンクを使用し、水洗式仮設トイレとして一定期間使用が可能となります。
指定避難所などのトイレが有事でも使えること
有事の際に備え、全国の自治体が指定避難所を設けています。
しかし、有事の際には、避難所の前に仮設トイレが搬入され、並ぶ光景を見られた方は多いと思います。
もし、指定避難所のトイレが、スイッチング防災トイレだったら・・・。
① 仮設トイレの搬入を待つ必要がありません。
② 使い慣れたトイレで、特別の管理指導などが必要ありません。
③ 日頃から消臭・除菌システムを使用し、特別な衛生管理を必要としません。
④ 防災用備蓄トイレの保管スペースが減少できます。