『感染予防型 仮設トイレ「Zone Zero」シリーズ』 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2025優秀賞を受賞!『常設型スイッチング式防災用無臭トイレ』も優良賞をW受賞
4月22日(火)、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催するジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2025において、発売予定の
”えっ⁉臭わない!感染予防型仮設トイレ 『Zone Zeroシリーズ』”
(以下、「Zone Zeroシリーズ)が優秀賞を受賞しました。
尚、同アワードにおいて当社の『常設型スイッチング式防災用無臭トイレ』も優良賞をW受賞しています。
ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)とは…
次世代に向けたレジリエンス社会構築へ向けて強靱な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる先進的な企業・団体を評価・表彰する取組です。
仮設トイレ「Zone Zero」シリーズが優秀賞を受賞
今回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2025において優秀賞を受賞した
「Zone Zero」シリーズは、特許技術でマイナスイオンや低濃度オゾンを活用し、臭いを元から分解する「オドレスファイ方式」を採用した仮設トイレです。臭いや感染の元となる便槽タンク内にマイナスイオンと低濃度オゾンを発生させることで、タンク内のウイルスや菌、臭いを分解しウイルスや菌を不活性化します。
昨今多発する災害により被災地での仮設トイレの使用が長引く現状から、トイレから派生する
災害関連死問題も認知され、それまで快適性が重視されなかった仮設トイレも、より快適で
衛生面においても安全なトイレが求められています。そのような背景から、当社は、水素研究の第一人者で、廣瀬幸雄金沢大学名誉教授とコーヒーの焙煎をヒントに感染予防型の仮設トイレを共同開発しました。それまで仮設トイレで無臭化する場合、定期的に消臭のための薬剤を用いるなどの手法がとられてきましたが、更なる開発により安全かつメンテナンスフリーで
仮設トイレの無臭化を実現、ウイルスや菌の不活性化により感染の予防も可能になりました。
※ オドレスファイ(Odorlessfy):「Odorless(無臭)」に動詞化の接尾辞「-fy(~にする)」を組み合わせた造語で、「無臭にする」「臭いを取り除くプロセス」「快適で清潔な状態を作り出す」という意味を表します。
〈能登半島地震被災地に設置された感染予防型 仮設トイレ〉
能登半島地震での無償提供をきっかけに、現場の課題解決のために改良され誕生
当社は2024年の能登半島地震の被災地において、「Zone Zero」シリーズの前身となる
「感染予防型」トイレを延べ150基以上無償提供しています。能登半島地震で特に被害の大きかった珠洲市では、94%の下水道が破損していました。東日本大震災や熊本地震では下水道管に直接排水物を流す「マンホールトイレ」も活用されましたが、今回のように下水道が破損していては使用できません。
このような状況から当社では、災害時に軽くて運びやすく、衝撃に強いプラスティック製の汲み取り式仮設トイレの重要性を再認識しました。
また、現状の仮設トイレにはさまざまな課題があることがわかり、それらの課題を解決すべく「Zone Zero」シリーズを開発しました。
<現地での課題から生まれた改良点>
課題①便槽タンクの容量が小さく汲み取り待ちとなり、すぐ使用不可となる課題を解決。
トイレが長時間使えないという被災者のストレスは大きく、飲食を抑制することで災害関連死にも繋がります。
→ 便槽タンクは従来の約300リットルから1.5倍の450リットルとしたことで、使用不可になることもなく汲み取り回数の削減も可能です。
課題②室内が狭いため、小さなお子さんと一緒に入れない課題を解決。
国土交通省が定める「快適トイレ」仕様に則り、量産型プラスティック製仮設トイレ1基で室内空間の広さ(900㎜×900㎜以上)をクリアした初めての仮設トイレです。
課題③不衛生 室内清掃の際の排水が室外に流れてしまう課題を解決。
→ 独自の床パネルで排水は全て便槽タンクに流れる仕組みとしたため、トイレ内全体を水で丸ごと清掃でき、感染症を防ぐことが可能になりました。室内が広くなったことで自動手洗い場を標準装備し、カランに触れることなく手洗い可能です。
課題④高齢者や小さなお子さんが安全に使用できない課題を解決。
→ 従来の仮設トイレはステップが一体型でしたが、着脱式ステップを導入することで、使用環境に応じて幅や向きの変更が可能となり、スロープタイプへの変更も可能となったことで安全に利用が可能です。
同年5月には現地で同トイレの臭気検査が行われ、無臭であるとのデータで証明されています。
<臭気測定結果>
2024年5月29日 外気温24C・湿度61% 石川県珠洲市/株式会社大和環境分析センター調べ
ポータブル型ニオイセンサ XP-329IRでの臭気測定「屋外0」「トイレ風下0」「室内− 4」
便座上でのオゾン 測定器検出下限以下(0.025ppm未満)
「常設型スイッチング式防災用無臭トイレ」は優良賞を受賞
また、同アワードにおいて当社の開発した「常設型スイッチング式防災用無臭トイレ」も優良賞を受賞いたしました。平時は水洗トイレとして利用でき、災害時など上下水道が使えないときには、内部の水タンクを使用した簡易水洗式仮設トイレとして使用可能になるトイレです。
トイレの床下に便槽タンク(オドレスファイ方式により無臭化)を配置し、給排水管と接続、災害時には止水・下水バルブを閉じて室内タンクを使用する仕組みです。便槽タンクがいっぱいになれば汲み取りも可能なため、長期での使用も可能。
全国の指定避難所などのトイレに導入することで、平時は通常のトイレとして利用でき、災害時はバルブを閉めるだけの作業で、日ごろから使い慣れたトイレを水洗式仮設トイレとして使用することができます。
災害時、仮設トイレの搬入を待つ必要もありません。また、防災用備蓄トイレの保管スペースも削減することができます。
災害時に避難所となる学校や、公園、公共施設などへの導入を目指すとともに、災害に強い住宅の設備として、一般住宅(一戸建て)にもご利用いただけます。

インプルーブエナジー株式会社代表 尾張伸行
私たちが開発した「えっ⁉臭わない⁉感染予防型 仮設トイレ『Zone Zero』シリーズ」が、
このように評価され、多くの方に認めていただけたことに感謝申し上げます。
近年、自然災害やパンデミックなど、予測困難な緊急事態が相次ぎ、レジリエンスという考え方の重要性がますます高まっています。 特に災害時には、衛生的で安全に使用できるトイレが非常に重要であり、それが災害関連死を防ぐために欠かせない要素となっています。
将来予測されている南海トラフ地震などの大規模災害が発生した場合、現在日本に現存する仮設トイレだけでは圧倒的に数が足りておらず、プッシュ支援も不可能な現状です。
私たちは、災害時、長期にわたって本当に使い続けられるトイレ環境の整備が、被災者の命を守るために極めて重要であると考えています。 当社の臭わない感染予防型仮設トイレは、
特許技術のオドレスファイ方式により、薬剤を使用せずに無臭化に成功し、衛生面でも感染リスクを大幅に低減可能なものとなっています。
今後はトイレ問題から派生する災害関連死ゼロを目標に、被災地はもちろんのこと、大規模イベントや公共施設、さらには労働環境改善ため建設現場など様々なシーンに幅広く展開し、より多くの方の「不安・不満・不便」を解消する取り組みを進めてまいります。 これからも、社会のレジリエンス向上に貢献できるよう、さらなる技術革新とサービスの拡充に努めてまいります。
えっ⁉臭わない!感染予防型仮設トイレ 『Zone Zero』 シリーズ <新型発売予定>
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常設型スイッチング式防災無臭トイレ
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【会社概要】
社名 インプルーブエナジー株式会社
代表 尾張 伸行
所在地 大阪府大阪市東成区深江北1-3-29 ツカサビル2F
ホームページ HP
TEL 06-6976-0222
設立 2018年9月
事業内容 仮設トイレ等防災関連事業、太陽光発電事業、
CO2削減関連事業、サイバーセキュリティ関連事業